宮ヶ瀬湖・相模湖漕艇場スカル体験談とご案内
第14回紅葉レガッタ競漕写真
第14回紅葉レガッタ、56クルー参加。今年は宮ヶ瀬湖の水位もよろしく発艇直後の皆様の勇姿を撮影できました。
レース番号、クルー名(手前/奥の順) は写真情報欄(i)をご覧下さい。
2016年11月20日
宮ヶ瀬湖のモータボート取扱について操作要領を学んだ。
その時の動画がこれです。モータボートの操作はシングルスカルが沈(転覆)した時に救助する為に必要である。
私もその当番になる準備として体験した。
a.基本はカッパ
b.ライフベスト
c.作業船に乗挺する時は長靴
d.帽子(頭保護)
a.ガソリン携行缶(かなべえ4号は100%ガソリン、4ストローク機関)
b.救命浮環
c.タグ棒
d拡声器
e.赤旗
f.警笛
g.モーターボート免許証
a.目視点検
b.ハル
c.機関
d.もやい
e.フェンダー
f.操縦系統
a.燃料量確認
b.燃料タンクベント開
c.バッテリー主スイッチON
a.推進レバー 中立確認
b.キーをキーホールに差し込み機関起動
c.クラッチ 断 で 前進、後進 機関増速確認
d.推進レバー 中立 機関 アイドル で運転継続
a.タグ棒で艇を固定
b.船首、船尾のもやいを最後の巻き結びを残し、余った分を巻いてまとめておく。(解いた後の処理を速やかに行うために)
c.風下のもやいから解く。
d.解いたもやいはパイプに結びつけ、水中に垂らさないこと。
e.風上のもやいを解く。dに同じ。
f.急いで乗船
g.タグ棒を取り込む
a.後方確認
b.推進レバーはゆっくり後進へ。
c.後進離岸時、台船のアンカーロープにスクリューを絡ませない様操舵。
a.防舷材の設置確認
b.タグ棒準備
c.停船位置の確認(軸方向。台船からの距離)
d.風を考慮して台船に対し15度位の進入角度で微速接近
e.停船位置に来たら舵を反桟橋方向に切る
f.後進機関に切り替え、艇を制動する
h.タグ棒で台船を掴む。
b.機関停止。キーをキーホールから外す。
c.搭載品を卸す。
d.バッテリー槽の主スイッチ OFF
e. 燃料タンク ベント 閉
f.燃料補充
g.もやいの最終処理
以上
早朝の相模湖は美しい舞台
GWの初日、早朝7時から相模湖に漕ぎ出る。
風もなく、湖面にあるのは逆さ空、逆雲、逆さ山、逆屋、自分の航跡だけが水の存在を感じさせる。
ストロークレートは16、ストローク長は10m
宮ヶ瀬湖ボートクラブ
並べ&Potluck
2016
宮ヶ瀬湖ボートクラブ、土曜日漕ぐ会「一葦会(いちいかい)」では、新緑が眩しくなる4月に「並べ&Potluck 」が開催される。漕いで、食べて、笑っての一時を楽しむ。宮ヶ瀬湖で会のメンバーが競うのはこの時位である。艇はダブルスカル、コースはなく、正面湖を概ね350mを競う。審判モーターボートが発艇、ゴールを目安で判断し、指示する。クルーの組合せはべテランとノビスが組む。
今年は湖象が最高でレガッタ日和。暑くなく、風なく、湖面は鏡状態。
私は今年3回目。勿論ノビス(新米)である。しかし、今年は新米でも初めてS:整調として漕がせて貰った。整調は漕ぐペースを自ら決定する漕ぎ手。
いつも相模湖では毎分18程度のストロークで漕ぐ私が、さてハッスルしてどれだけのレートで漕げるか。そうは思いながらも、家を出る時に、2013年全日本ダブルスカル決勝のビデオを見た。このペースに近づけられルかな。
終って見ると、距離350m、ラップ88秒、総ストローク数44、ストロークレート30、ストローク長8m、速さ毎秒4mであった。
レートも長さも初めて整調にしては上出来だろう。ビデオで記録すると漕ぎの実力が数値化できたことも幸いである。
と言うことで、思った以上の出来でした。
今回の成果に刺激されて漫漕派から競漕派に移らない様、初心忘れず。
私はレースに懲りず、細く長く漕げば、瞬間的なハッスルは可能になるのかも知れない。
Rescue a flipped single scull with Motorboat
風強く出艇を諦めました
このオールちょっとおかしいぞ
3/13日のシングルスカル練習、相模湖で何時も借りているオールが見つからない。仕方がないので他のオールでインナーだけ計って選びました。漕ぎ始めて感じたのは、バウサイドのオールが引っ掛かる。リカバーフェーズでフェザーのブレードがバックロー状態。エクストラクトもちょっと力むと水から抜けない。
何とかそれで13kmを漕ぎ終えたが、納艇時、左右のオールを地面に置いて、スリーブの取り付け状態比較すると、明らかにその差はありました。スリーブの僅かな差で漕艇が変わってしまう?それほど微妙なのでしょうか。インナーだけだなく、スリーブの取り付け状態も、オール選びのポイント。オールのスリーブの捩れだけで違うストレスのたまる練習でした。
相模湖漕艇場に静けさが!
鶴見川漕艇場再開、良かったですね。10か月振りの再開とか。相模湖漕艇場は静けさが戻ってきたようです。さて、先週末の漕ぎの映像から、は
1X,2人で運ぶ時は縦にして、そうすればリガーは、他物と当たらない。水平で運ぶと反対側が死角となる。ご用心。
スカル艇にスイープ艇のオールロックが着く事実
12/26日曜日、2週間ぶりに相模湖へ漕ぎに来た。職員の方々より早く駐車場に入る。いつもは3往復だが漕ぎ納めなので2往復とし早く切り上げ余った時間で900kmの遠漕をもたらしてくれた愛用艇を持参した洗剤で煤払いをと思って来た。晴れ、風なく、漕ぎ納めを気持ちよく出来る環境だった。
が、しかし、
艇庫のシャッターが開くなり一番に艇をラックから出し、リギンクを点検、大きな体格の漕ぎ手が使ったせいか、ストレッチャー、シューズ、オールロックピン幅(pin spread)を修正して、桟橋からバックローで出艇した。
バックローから前進に移った時、手漕ぎ状態で、シングルスカルを漕いでいて、今迄にない恐怖を感じた。シングルスカルを最初に漕いだ時すら、こんな恐怖感はなかった。その恐怖とは、何時でも転覆する、しそうな不安定感。
握らず引けばブレードはスクエアになる筈。その実感が全くない。何で私はシングルスカルがこんなに下手になったのか?
そうこうしている内にコース東端より250mまで達してしまった。遊覧船「スワン丸」の停泊地付近。
そうだ!オールのfore、sternのつけ間違えか?と思い、まず、トランシーバーで事務所に沖でのオールの付け替え支援を依頼した。事務所からではなく、山梨の高校の合宿練習指導中の先生のモーターボートが来てくれた。しかし、冷静になるとオールはつけ間違えておらず、モーターボートは、状況確認して戻った。その時、言われた言葉が「シングルスカル初めてですか?」だった。
不安に満ちた漕ぎ、その原因はブレードがスクエアにならず、切り込むのである。4人漕ぎで一人が切り込んでも転覆の恐れは少ないが、シングルスカルでは他に漕ぎ手は不在。
どうしてスクエアにならない。右舷側のオールロックに原因を探すため、漕ぎながら観察。
pin, swivel, button,sleeve(world rowing rigging handbookによる名称)
そこで見た光景は、何とswivelの中にbuttonが入り込んでしまう。一体、buttonは何のためにある!swivelと断面が四角形のsleeveが当たる筈なのに、swivelとは円形のbuttonが当たっている。円形のbuttonが当たっているのではブレードがスクエアになる筈はない。
この観察から、250mを漕ぎ戻ることは諦め、モーターボートによる帰還支援を求めた。
さっそくモーターボートが来て私もモーターボートに乗り移り桟橋に帰還する。曳航中、モーターボートを操る先生が仰った。我が愛用艇に装置されているswivelはsweep艇用の物。
無事、桟橋に着けた。モーターボート、事務所には感謝である。沈せず戻る事ができたことは有難い。
桟橋には職員の方々、Y校の先生、高山さんが待機されていて、swivelを見るや否や、「これか判らなくては」と仰られた。
職員には別の艇で練習すればとの声があったが、間違えはすぐ訂正しないと私と同じ目に遭遇する人が出るので、付け替えて戴いて、再度、練漕に出た。
何故、こんな事が起きたのか?
我愛用艇の前の利用者は高校生、この高校生が、我愛用艇を漕ぐときに個人のswivelと交換し漕いだ後、元に戻すときにスカル用ではなく、その辺にあるスイープ用のものを取り付けたのが真相の様である。
これが真実、担当の先生も「あり得ない」と呟いていたが…
1. スカル艇にスイープ用のオールロックが装着される現実が、相模湖漕艇場の様な共有艇では起こりうる。
2. スイープ用のswivelが装着されたシングルスカルは漕ぐことは困難である。転覆の可能性が高い。
3. 1.があることも考慮した出艇前点検が安全対策として欠かせない。
4. リギンクに関しては、計測、修正を欠かさぬこと。
シングルスカルを漕ぐ方々増える中で、安全対策として他の方々にお役に立てばと思います。
シーマンシップを発揮
10/11日、相模湖で高校生の沈を二度見た。
二度目は250mブイの北側100m。
私、最後の第三往路(西行)、左に1Xの沈を発見、
ブレード塗装からY校、クルーは艇を跨げない。
早速、貸与されているトランシーバーで、事務所に報告。幸いY校のモーターボート上の管理者も同じ周波数。位置の問い合わせが来た。
「250mブイの北100m」と再送、了解との返事。モーターボートスビードを上げてやって来た。
自分の為に借りているトランシーバーが他人の役に立った。
「250mブイ」と言う固有名詞、方角が共有されているとこんなに早いことはない。
上陸したとき、Y校の管理者に、ピッタリでしたね。と感謝された。
周波数が共通であったことも幸いしていた。
シーマンシップと言う単語、余りボートの世界では聞かない。ボートの世界ではそんな事態が余り起こらないからなのだが、適切な時に適切なBoatmanshipを発揮できたのではと振り返る。
他人の不幸に便乗する様で顰蹙を買うかも知れないが、
安全あってこそ皆さんが漕ぐ喜びを味わえる。
シーマンシップの広がりの兆し
私がシーマンシップを発揮する機会を得てから1週間経って相模湖に漕ぎに行く。丁度、相模湖漕艇場事務所前でY校の管理者先生と挨拶を交わす。同校のW4X+が正に台船を離れようとする時、彼はクルーにトランシーバーを持って行く様に指示した。そして出艇間際に3つの指示をそのクルーにした。
1. 周波数は事務所と同じである。救助は事務所に求めるように。
2. 自艇だけでなく他艇のことも事務所に通報するように。
3. 必要のない通信はしないように。
正に本来あるべき安全管理体制の実現である。
私の顔を見て思い出した訳ではないだろうが、Y校が自らのトランシーバーを他艇の為に提供する。
シーマンシップの広まりで、相模湖利用者にとっては良い状況。
これからは水温が下がる。